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共感できる本がたくさん!女性に生まれて苦労した経験と隠された本心を代弁してくれる。韓国で話題の「現代女性の生きづらさ」にエールを与えてくれる本をご紹介♡

女性の苦労と隠された本心を表した本たち!韓国で話題の「現代女性の生きづらさ」にエールを与えてくれる本をご紹介します。

カルチャー

「現代女性の生きづらさ」にエールを与えてくれる本

今年はおうち時間が続いたこともあり、家で本を読む機会が増えた方も多いと思います。

最近、韓国でも“文学ブーム”が来ているんです!

「82年生まれ、キム・ジヨン」が、130万部以上売れベストセラー小説となり映画化もされるなど女性の生活と現実の本心を現した本が話題となりました。

この作品では、韓国の現代女性の“生きづらさ”が描かれています。

他にも現代女性の生きづらさと隠された本心を綴った本が、今韓国では話題なんです!

今回は、このように今韓国で話題の「現代女性の生きづらさ」にエールを与えてくれる本をご紹介します。

「우리가 사랑한 내일들(私たちが愛した明日)」著:ユ・ソンエ

パンデミックが私たちの日常を飲み込む直前まで、世界中で「世代論」にとらわれていた時代があったことが、はるか遠くに感じられます。

「ここ2、3年で私が強くなったとすれば、それは1990年代に生まれた女性のおかげです」と著者は語ります。

自分の人生を主体的に導き、キャリアでも活躍している1990年代生まれの女性10人にインタビューをしながら、「彼女たちの得意なことは結局“愛”ではないでしょうか」と著者は問いかけます。

自らを、ともに働く仲間を、先輩たちの足跡を、後に続く人の歩みを愛することであると。

それが自分を取り巻く今日と明日を変えていく力になる、と勇気づけられる本です。

「안녕, 생리(こんにちは, 生理)」著:シン・ユンジ

本作は、著者が中学校の先生として在職していた時、クラスメイトが耳打ちで生理用ナプキンを借りる状況を見て、十数年前の自分の過去の姿と重なり衝撃を受けたことが出版のきっかけとなっています。

しかし、この本は生理に関する女性主義的な本ではありません。

著者は生理と関連したあらゆる種類の症候群を経験しており、20年近く生理と付き合って蓄積された数多くの経験と、これを乗り越えるために試みた方法をこの本に盛り込んでいます。

中学校教師の著者が、本人の経験談を子供たちにひそひそと話すように面白く書かれており、まるで親しいお姉さんが話してくれているような本なので親近感があって読みやすいんです!

「The Dictionary of Lost Words Pip Williams」著:ピップ・ウィリアムズ

エリート男性によって執筆、編集されてきた「オックスフォード英語辞典」の編集室で、エズメは編集者の父親に内緒で、落ちていたメモを盗みます。

そして、「bondmaid(女奴隷)」という単語が失踪。

その時からエズメは辞書に載っていない単語を収集します。

辞書に不適切であると捨てられた単語は、大概が女性の人生と彼女らの言葉の中に存在することをエズメは察知しました。

男性たちが書いた「公式的な歴史の辺境」には、熾烈に生きる女性たちの「失われた物語」が存在していたのです。

著者は、歴史的事件の中の女性たちの失われた声を力強く叫んでいます。

「동의(同意)」著:ヴァネッサ・スプリンゴラ

本作は、 フランス文学界に爆弾を投げ込んだ問題作です。

本作は著者ヴァネッサ・スプリンゴラの実体験に基づくもの。

愛と関心に飢えた14歳だった少女(ヴァネッサ)を性的搾取の対象としてきた、フランスの有名作家ガブリエル・マツネフの恥部を赤裸々に述べています。

ガブリエルは彼女との関係を克明に記した作品をいくつも発表していて、フランス文学界では高い評価まで得ています。

誰も知らなかった相手の少女が実在し、その少女が自ら筆を取って、自分とのことだと暴露したので、それはとても話題になりました。

彼女がこの「同意」という本を通して何を伝えたかったのか、それは愛情欠乏した少女を利用した有名作家の間で成立した、同意とは言い難い「同意」がどれだけ恐ろしいことか。

彼女は、「同意」したとは言えない半強制的な過去の自分の経験を小説で述べることで、芸術の文学なら何をしても許されていた風潮について改めて考えて欲しいということを切実に願っています。

まとめ

今回は、韓国で発売されている本の中から、今おすすめの女性の生きづらさと現実の本心を現した本をご紹介しました。

女性に素敵な言葉で強く生きる勇気を与えてくれる本ばかりでどれも気になってしまいますよね。

中には日本でも発売されている本もあるので、是非チェックしてみてください♡

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